暗号資産(仮想通貨)のなり立ち、ブロックチェーンの仕組みまで解説

ビットコイン

暗号資産(仮想通貨)とは

暗号資産(仮想通貨)は、改正資金決済法 第二条5項1・2を指します。

具体的には…

改正資金決済法 第二条5項1・2において「暗号資産」とは、次に掲げるものをいう。

1.物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特 定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値(電子機器 その他の物に電子的方法により記録されているものに限り、本邦通貨及び外国 通貨並びに通貨建資産を除く。次号において同じ。)であって、電子情報処理 組織を用いて移転することができるもの

2.不特定の者を相手方として前号に掲げるものと相互に交換を行うことができ る財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの

出典:https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=421AC0000000059#B

うーん、ムズカシイ!!!笑

 
 

2020年5月 改正資金決済法により仮想通貨→暗号資産へ呼称変更

つまりどういうことかというと、暗号資産とは、皆さんが聞いたことのある「仮想通貨」のことです。

難しいことは考えなくて大丈夫です。電子レンジを使うのに電磁波の仕組みを勉強しますか?それと同じです。暗号資産は仮想通貨であり、仮想通貨は暗号資産なのです。

ただ、改称から一年経っても暗号資産という呼び名は全く浸透しておらず、まだまだ世間では仮想通貨と呼ばれていますので、本記事では分かりやすく仮想通貨と統一します。

 
 

法定通貨と仮想通貨の違い

  • 法定通貨

法定通貨とは、発行主体が国(中央銀行)の、日本円や米ドルなどを指します。

中央銀行が発行主体となっている中央集権型のシステムでは、国によって価値が担保されているため、比較的価値が安定しています。しかし、戦争地域など国際情勢が不安定な国では自国通貨の価値は低い傾向にあり、米ドルや中国元が流通しています。

  • 仮想通貨

仮想通貨は、非中央集権型で発行主体が無く、国によって左右されません。

世界共通の価値がついており、かつ発行数が限られているため、金(ゴールド)のような性質を持っています。このため、とくに自国通貨の価値が低い国では、価値の保存手段として利用されることがあります。

仮想通貨といえばビットコインとイーサリアム

ビットコインとは

ビットコインは、発行上限が2100万枚とあらかじめ決められていて、またマイニング報酬が4年ごとにしぼられていくため、需要が高まるにつれて必然的に価値が上がっていく仕組みになっています。

ちなみに、需要過多にならないよう、「難易度調整」と呼ばれるシステムで自動制御されているのも特徴といえます。

誕生当時こそオタクの間でしか流通しなかったものの、現在では世界中の多くの店舗で決済として利用でき、コロナショック以降ドルのヘッジとして大企業が買うなどスケールが大きくなってきました。

ビットコインの時価総額はトヨタの5倍!(2020年10月時点)

 

出典:https://www.corporateinformation.com/Top-100.aspx?topcase=b

ビットコインの誕生

 

さて、そんなビットコインですがどのように誕生したのでしょうか。

ビットコインの始まりは非常にミステリアスです。

ビットコインは2008年、インターネット上で「サトシ・ナカモト」と名乗る匿名の人物(または組織)によって発表されました。

発表された論文には、“ブロックチェーンという新しい技術を使った発行主体を持たない電子通貨”について書かれていました。

その後、論文に興味を持った世界中のエンジニアたちがインターネット上で集まり、サトシと共にビットコインを作り上げることになります。

さて、サトシ・ナカモトは構想から初期まで開発に携わっていましたが、2010年になると、こつ然と姿を消しました。

ビットコインは残されたエンジニアたちによって、今も開発が進められています。サトシの正体は分からないままです。

ビットコインの仕組みとは

ビットコインはマイニングとブロックチェーンという技術で形成されています。

  • マイニング

「ビットコイン(のプログラム)から与えられた難しい計算問題を解くこと」。

計算問題を解くには膨大なマシンパワーとそれに伴う電気代が掛かります。

難しい問題を最も早く解いた成功者に対してブロック生成権利と、報酬が与えられます。

ブロックが生成されると、ネットワーク全体にその情報が同期され、また次の問題にいきます。

じゃあ、不正をすれば儲かるのでは?と思いがちですが、ズルをするよりも愚直に問題を解いた方がビットコイン報酬が貰えて儲かるし、計算を解く電気コストが抑えられるため、経済合理性が成立し、不正が起こりにくい仕組みになっています。

一切の見返り無しで、小国レベルと言われるマイニングパワーで本気でビットコインを破壊しようと思えば、理論上可能です。ですが、誰も得しませんよね。なので事実上不可能に近いのです。

  • ブロックチェーン

取引データを入れるブロックがあって、それを数珠繋ぎでつないでいく様子から鎖のように見え、ブロックチェーンと名付けられました。

前述のマイニングを行うことで、取引データの承認とブロック生成が行われます。ブロックは時系列順に繋がれていくので、過去を改ざんすることは仕組み的に難しいです。

これがブロックチェーンに改ざん耐性があると言われる所以(ゆえん)です。

 

一度もハッキングされたことがない

  • ・発行主体を持たない(本体がなく、十分に分散している)
  • ・マイニングの経済合理性(不正をする理由がない)
  • ・ブロックチェーンの耐改ざん性(堅牢なシステム)

以上の強みがあり、ビットコイン自体は過去に一度もハッキングされたことがありません。

現在のビットコイン価格には、セキュリティーに対する信頼性も含まれていると言われています。

イーサリアムとは

イーサリアムの発明者

仮想通貨の二番手として知られるイーサリアムは、ロシア生まれの若き天才、ヴィタリック・ブテリンによって23歳のときに発明されました。

彼は、正体不明のサトシと違い素性が分かるので、現存する仮想通貨界隈で最も有名な人物といえるでしょう。

(ちなみに中国ではV神という名で呼ばれています)

幼少期からプログラミングに触れていた彼は、ビットコインの事を2011年に知り、大学在学中には趣味でイーサリアムの原型となるシステム開発をスタート。

その後Paypal創業者ピーター・ティールが運営する団体の支援を受けることとなり、大学を自主的に退学。

2017年にイーサリアムの発表をしました。

イーサリアムの特徴

イーサリアムには主に3つの特徴があります。

  • スマートコントラクト

管理者を必要としない自動執行システム。例えば保険の契約手続きの自動化や、給与計算・支払いの自動化などを、細かいレベル動作させることができます。有名な例え話だと自動販売機です。お金を入れてボタンを押したらジュースが出てくる。これをブロックチェーン上で実現します。

  • DApps

Decentralized Applications(分散型アプリケーション)の略で、ブロックチェーンを利用したアプリの総称です。
今のところ、ゲームや金融サービスなどが一般的です。

  • トークンの発行

通貨のように流通するものや、アートやトレーディングカード、電子証明書のような唯一無二の価値(NFT)を持ったトークンを発行できます。
トークンの可能性は無限大で、上記のほかに例えば不動産をトークン化して土地を売り出したり、選挙権を個人に紐づけて投票に利用したり、または医療データを個別化して管理することが想定され、すでに国内外で様々な事例が生まれ始めています。

仮想通貨の入手方法

・トレードで入手する
最も一般的な手段で、国内の仮想通貨取引所で買います。

・マイニングで入手する
自宅やレンタルサーバーでマイニングを行います。
資金力やマイニング知識があれば可能です。

・持っている人から送金してもらう
仮想通貨を持っている人から、
自分のウォレット(財布)へ送金をしてもらいます。

イノベーションと規制

法律の壁

イノベーションには法律の壁がつきものです。

なぜなら、法律の整備はイノベーションの後からついてくるからです。

ブロックチェーンにおいて、せっかく画期的なアイデアを思いついて事業を始めたとしても、既存の法律に後からはめこまれて結果的にグレーな行為になってしまったり・・・なんてことは珍しくありません。

ですので、ビジネスを考えている人は現行の法律としっかり照らし合わせて、時には関係省庁へ裏を取りながら、プロジェクトを進めていくと良いでしょう。

要するにアイデアと技術と根気次第

アイデアは頑張れば生み出せます。

それが技術的に設計可能かどうか、エンジニアとよく話し、規制面で不安はないか法務関係にしっかり対応することが重要なポイントになってきます。

そこさえ押さえることが出来ればブルーオーシャンです。

株式市場でも、最近ではNFTやブロックチェーンを絡めるだけで注目されることが多い印象です。

この記事を書いた人

ビットコインの学校編集部